ファッションと消費

ファッションと消費

私たちにとって”消費”という言葉はモノ作りをする上でとても重要なキーワードです。

ショッピングを楽しみ、好きな物に囲まれて生活する物質的豊かさは私たちの心を満たしてくれるかもしれませんが、現在の消費社会において”消費する”という事の意味を一度考える必要があります。

ファッションを”消費”として考えた場合、ファストファッションを思い浮かべる人が多いと思います。ファストファッションブランドではとても安価に洋服を購入する事ができますが、その生産背景は労働者にとって非常に過酷なもので、とてもエシカルとは言えない状況です。

そのようなファッション業界の裏側を世の中に広めるきっかけになったのが、2013年に起きたバングラデシュのラナ・プラザビル崩壊事故でした。この事故では1000名以上の犠牲者が出ています。様々なメディアで報道され、記憶している方も多いのではないでしょうか。崩壊したビルには大手アパレルメーカーの縫製を請け負った工場が多数入り、ブランド側からの発注に応える為に労働者には過酷な労働条件が課せられていました。事故の直接の原因は生産キャパシティーの増強の為、違法に階数の増築を繰り返した事と報告されています。

この事故をきっかけに、縫製工場での過酷な労働環境、人権問題が明るみになります。国際人権NGOヒューマンライツ ナウが事故から1年後の2014年6月に行なった調査では、工場の安全性の改善には前進が見られたものの、労働者の人権や、労働環境に改善は見られず、依然縫製労働者はブランド側から低価格での要求を押し付けられ、過酷な労働環境の中で搾取に苦しんでいると言います。

先進国で安価な商品を提供する為に生産を請け負う国の労働者は過酷な労働の犠牲になっています。
私たちが普段着ている洋服の価格は適正価格でしょうか?
こういった社会問題の解決には、消費者の意識を変える事が大切です。
私たち1人1人の選択で社会は変える事ができます。